2026年8月17日

初診時40代男性、長年悪いまま放置していた歯に腫れと痛みが徐々にひどくなり、まず他院にて治療を受けられました。腫れは引いたものの歯が浮いたような違和感が消えず、ひどく化膿しているから抜歯と診断され、セカンドオピニオンで当院に来院されました。レントゲン写真では確かに骨のダメージが大きく、確かに治るにしても苦労した上で時間もかかるだろうことをご理解いただいた上で治療を開始いたしました。この症例は当時最先端の例えばニッケルチタンファイル(形状記憶合金の専用器具)、CT、MTA(特殊なセメント)などを使っていません。術式としては、ひたすらシンプルに細かい指先の動きだけで歯の内部をきれいに削って、よく洗う、消毒するという歯科教科書的な基本に忠実な方法を徹底するのみでした。
我々は悪いものを取り除いて人間の自然治癒力を高めて治すお手伝いをするという考えです。根尖病変(根の先の膿)が大きいから抜歯と言われてなんとかならないかという患者様はとても多いです。病変は結果であり、原因は根管内のみならず、歯の内部の感染した象牙質全体にあるという考えです。歯内療法というのは根管だけを治療するのではないということなのです。そして治癒も悪化も咬合(かみ合わせ)に大きく影響されることは間違いありません。
患者様はその後メンテナンスを継続され10年経過、ずっと良い状態を保たれています。
治療期間 経過観察含めて6か月
リスク 将来の歯牙破折 歯周病、二次う蝕の管理が重要になります。これはつまり力と細菌のコントロールです。
費用 自由診療価格表参考
大阪府豊中市長興寺北3-1-12 歯科すやま 日本歯内療法学会専門医 陶山公一