【根管治療後に痛みが残る…根尖から溢出(オーバーフィリング)した歯科材料と感染組織を歯内療法と外科処置も併用して除去・治癒させたリカバリー症例]|

〒561-0875大阪府豊中市長興寺北3丁目1-12

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【根管治療後に痛みが残る…根尖から溢出(オーバーフィリング)した歯科材料と感染組織を歯内療法と外科処置も併用して除去・治癒させたリカバリー症例]

【根管治療後に痛みが残る…根尖から溢出(オーバーフィリング)した歯科材料と感染組織を歯内療法と外科処置も併用して除去・治癒させたリカバリー症例]|

2026年8月25日

他院での根管治療後に改善しない痛みに悩む20代女性

【主訴】 他院で根の治療(神経の治療)を受けたが、痛みが引かない

【来院経緯】 他院の先生よりご紹介にて来院

他院にて根管治療を完了したものの、歯の根の周辺に持続的な違和感と痛みが残り、当院へご相談いただきました。

初診時のデンタルレントゲン画像を確認したところ、歯の根の先(根尖部)から治療時に使用された歯科用材料が大きく押し出されて根外へ飛び出している状態(溢出:オーバーフィリング)が確認されました(左画像矢印部)。さらに、飛び出した材料の周囲には感染に伴う骨欠損が広がっていました。

治療計画:歯内療法+外科的アプローチ

根管の中から飛び出した異物を引っ張り出して除去することが困難であった為、以下の2ステップによる計画を立てました。

ステップ1:再根管治療(根管内の感染歯質徹底削除と洗浄消毒)

まずは根管内象牙質の感染源を徹底的に除去し、根の中からの再感染リスクをゼロに近づけていきます。根尖部の構造が破壊されていたため、MTAで封鎖しました。全ての症例にMTAを用いることはありません。症例によりガッタパーチャと使い分けをします。

ステップ2:根尖部の外科的郭清(手術)

根管内から除去できない根尖外の「飛び出した歯科材料」と「感染して炎症を起こしている周囲組織」を、外科的手術)により直接取り除きます。考え方としては外科処置は最終手段であり、出来るだけ痛い怖い処置は避ける方針です。

経過観察:1年後および5年後の治癒像(レントゲン評価)

1年後(中央画像)

手術により根尖外の異物と病変組織を外科的に取り除き、3か月後に修復完了しました。治療から1年が経過したレントゲン画像では、根の周囲に骨(透過像の消失)が綺麗に再生してきている様子が確認できます。この時点で患者様が訴えられていた痛みや違和感は完全に消失しています。

5年後(右画像)

治療完了から5年が経過した長期経過観察画像です。 根尖周囲の骨は完全に密な状態で再建され、再発の兆候は一切見られず、良好な予後を維持しています。他院で「痛みが取れない」「原因が分からない」と言われた歯であっても、原因(根管内の感染象牙質+根外の感染異物と刺激)を的確に取り除くことで、ご自身の歯を長期にわたって保存することが可能となった症例です。

治療期間3か月(手術後は3か月の経過観察を全ての症例で行います)

費用 修復費用は自由診療(価格表参考) 別途保険治療費用

リスク 将来の歯牙破折 二次う蝕、歯周病、咬合力のコントロールが必要です。特にどれほど歯内療法がうまくいっても生体に調和しないかみ合わせの悪い力がかかったりすると治療完了直後に破折する例が沢山あります。当院での長期保存症例はすべて1本の歯であってもかみ合わせ全体とのかかわりを注意してみている方ばかりです。

歯科は総合力です。当院は咬合(かみ合わせ)歯の治療(虫歯治療、歯内療法)歯周病治療の三本柱を全て大切にして患者さまの歯を全力で治療します。

ずばり「力と細菌のコントロール」が全てです。歯を本気で大切にしたい方のお力になりたいと思っております。

大阪府豊中市長興寺北3-1-12 歯科すやま 日本歯内療法学会専門医 陶山公一

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