2026年8月10日
(20代女性。隣の歯まで押し広げられた病変を、15年前に当院の根管治療で救えたケースです)

「開業2年目、15年前の症例です。当時はまだ保険制度の枠組みの中でしたが、マイクロスコープを駆使し、当時のベストを尽くして治療に当たりました。
上の奥歯は過去に神経の治療を受けておられますが感染が広がって病変はとても大きくなり隣の歯を押し広げるほどになっていました。
現在と15年前と考え方は同じです。術式も現在が最新機器である以外同じです。シンプルに言うと「悪いところを削って取る、洗って消毒する、そして悪化も治癒もかみ合わせが影響する」です。病変があまりに大きいと一般的には「これは歯根嚢胞(のうほう)だから抜歯しよう、もしくは手術しようと診断されることが多いようですが専門的には実際に歯根嚢胞となっているケースはまれで、多くはその前段階である歯根肉芽腫であることが多いようで、実際治療で治してきたことはこのケースのように沢山あります。
病変だけに目を向けるのではなく、なぜこうなったのかを突き詰めて考えその原因を取り除いてあげることで体は自然と悪いところを自力で治してくれます。我々は治すお手伝いをしているのです。
1年後の経過(画像右)で骨が完全に再生しているのを確認した際は、術者として大きな喜びを感じたのを覚えています。
5年後まで経過を追えましたがその後はお引越しされました。今も無事を心配しています。
こうした難症例は、我々の努力はもちろん、患者様側の『絶対に歯を残したい』という気持ちがあって協力があってこそ初めて、10年、20年という長期予後を勝ち取ることができます。
治療期間3カ月
費用 当時は保険適用。現在、同等のケースは自由診療となります。価格表参考
リスク 歯牙破折 新たなう蝕など
長期メンテナンスがとても重要となります。
大阪府豊中市長興寺北3-1-12 歯科すやま 日本歯内療法学会専門医 陶山公一